2017年7月15日土曜日

WORKERS Lot 802, Black Jeans

こんばんは。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
本日の更新は先日入荷したWORKERS 2017F/Wの中からブラックジーンズをご紹介させていただきます。

WORKERSの作る「綿(ワタ)からデニム」インディゴ・ホワイトと来て、第三段はブラックジーンズ。

ブラックデニムは問題が一つ。ホワイトデニムと同じく、①糸を染める ②染めた糸を織り機にかかるよう巻くため別の場所に持っていく。この時も小分けに巻きなおす ③別の場所で織機にかかる状態にする(サイジングという工程)、これらの工程を別々の場所で行うのでインディゴデニム以上にコストがかかる。
莫大な量があれば、インディゴデニムと同じ「ロープ染色」という上記三工程を一つの工場で行う方法もあります。
生地屋さんが莫大な量を作ってコストを抑えたブラックデニムを使うことも頭をよぎりましたが、それではWORKERSのブラックデニムに成らない。
初志貫徹、メーター単価が高くてもWORKERSの糸を使ってブラックデニムを作りました。(価格はもう無理やりです)

WORKERS定番の糸から作ったデニム。その色糸をロープインディゴ染めから硫化ブラック染めに変更しました。
フロント。ブラックなのでわかりづらいですが、キバタデニム独特の縮み・捻じれ、皺感が出ています。

コインポケットは耳使い。見えませんが、ちらっとめくってみてください。

フロントボタンフライ。帯付け・巻き縫い・裾巻きといったチェーンステッチ部分は下糸だけコア糸(化繊の芯に綿糸を巻いたもの)を使って強度を上げています。
チェーンステッチが痛むのは表では無く裏。裏がチェーンで凹凸がありすれやすいので。

ここもわかりづらいですが、帯始末はV字ステッチ。

バックスタイル。やはりジーンズなので若干ヒップはタイト目。それでもWORKERSはSlim Tapered でもある程度ワタリを取るようにしています。腿の裏側あたり、ここにゆとりが無いと極端に動きづらくなるためです。ストレッチがあれば、ゆとりは少なくても快適ですが、WORKERSのデニムは綿100。最低限のゆとりは残します。

このゆとりや皺を嫌う向きもありますが、本来必要なゆとりとしての皺はあるべきと私は思います。そもそも論で、「では人の体にフィットさせるとして、人の体はどこまで美しいのだ?」とか「加齢による体形変化した体、どこまで見せて、どこを隠せば一番美しいと感じるバランスになるか」とか、そういった話になります。
私個人の意見ですが、極端にタイトな洋服は見苦しく感じます。

やはりセルビッジジーンズと言えばここ、脇のアタリ。そしてキバタならではの捻じれ。今回はホワイツの短靴を合わせてみましたが、シンプルにオールスターよし。ドレスシューズメーカーの作るちょっとカジュアル目な短靴やブーツも合います。

たとえばこんな風に。ドレスシューズでも外羽、キャップトウ。このぐらいだと、上カジュアルにも似合います。


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