2016年11月30日水曜日

ANACHRONORM PEA COAT

本日2件目の更新はANACHRONORMのPEA COATをご紹介します。
super100'sという素材の良さと丈の長さがクラシカルな印象的なPコートです。

素材の生地は羊毛番手super100'sというウール製品の中では非常に細い糸で織り上げた、滑らかな100%ウールのメルトンを使用しています。

形はハンドウォーマー+腰ポケットの~20年代くらいまでの古いUS NAVYのPコートを元にしていています。
袖口には、風の侵入を防ぐ為に編み立てたリブが付き、ハンドウォーマーポケットはリベットで補強、内側には保温性のあるウール混ツイルを使用。
前立てにはオリジナルチェンジボタンが2つ付くなどのアナクロノームのオリジナルなディテールも搭載され、ボタンなども主張しすぎないシンプルな物を。
ウールのコートとしてバランスのとれた仕上がりになっています。


アメカジで育った店主としてはウールメルトンは重くてナンボな世界。
厚みがあり、軽いのに高級感がある素材には恥ずかしながらビックリしました。
カシミアじゃなくてウールメルトンですからね。
お値段も高めですが、実際に試着してみたらプライスも納得していただけると思います。

60-70年代アメリカの刑務所で使用されていたヴィンテージ眼鏡フレームCRISS YANK OPTICAL MFG"PRISONNER FRAME"

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日はデッドストックのヴィンテージ眼鏡フレーム再入荷のお知らせです。

CRISS YANK OPTICAL MFGという会社が1960〜70年代に生産し、アメリカの刑務所で実際に支給されていた眼鏡フレーム。


凶器として使われる恐れのあるツルの芯金がなくて、素材のナイロン製の質感も特徴的。
程よい硬さもありながら柔らかく、軽く出来ています。

シンプルで完成度の高い形をしてるので幅広いスタイルに合わせやすく、店主がコーディネートで毎回かけてる眼鏡はいつもこれ。

アメリカの囚人がかけていたという背景も面白いし、こういった物は時期が全て。

今はアメリカに在庫があってある程度定期的に入荷しますが、こういった物は急に無くなったりするので、そうなると探しても出てこないと思います。

軍物のUS NAVYのサービスシューズですら今は見つからなくなって割高です。
5.6年前まではウチでもデッドストックで14800円とかで販売してたんけど。今となってはね。。
また大量に出てきたら安くなるんだろうけど。

いつまでもあると思うな親と金とプリズナーフレーム。笑
そんなこんなで在庫のある今のうちのご検討ください。

2016年11月29日火曜日

WORKERS パラフィン加工の防水帆布を使用したショルダーバッグ

今日はWORKERSからシルクのニットタイと使い勝手の良い小さいサイズのショルダーバッグが再入荷したのでお知らせします。

今回の更新はショルダーバッグご紹介させていただきます。
(シルクのニットタイはこちらで)





本体は10号のパラフィンがかかった防水帆布、表面は爪などで引っ掻くと跡が残ります。使い込むほどに目立たなくなりますが、こういったものは使い込むほどに経年変化として楽しんでください。

ファスナーはYKKのオールドアメリカン・ノンロックファスナーでファスナーテープは綿。 

肩掛けはコットン風の手触りのアクリル、縫製はスパン糸と以前よりも強度の高い部材も使っています。

本体は真ん中にメインの一室。前面にマチ付一室。背面に口スナップ止めの一室。

長く仕様していただけるようしっかりした強度と使い込むほどに経年変化することを狙ったバランス感。
大きさの割に容量たっぷり。レイアウトもよく考えられた使い勝手の良さが人気です。

フロントファスナー・トップファスナーともにYKK・オールドアメリカンのノンロック。TALONの扇型風のクラシックなデザインの物を。

天に持ち手になるテープを。肩掛けしていないときはこれを手に持って。手を入れやすいよう、少し浮かしてつけています。
メインの荷室は仕切りの無い大きな一室。

iphone6を前面のファスナーポケットに。本体荷室は文庫本サイズのモレスキンに長財布を入れてみました。これでもまだ、本体荷室は文庫本が入るスペースがあります。



WORKERS ロングセラーの国産シルクニットタイ

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今日はWORKERSからシルクのニットタイと使い勝手の良い小さいサイズのショルダーバッグが再入荷したのでお知らせします。

今回の更新はシルクニットのみご紹介させていただきます。
(ショルダー後ほど)

WORKERSのロングセラー大ヒットアイテムのニットタイ。
15FWに続き16FWも新色が2色追加されました。
(チャコールグレーとダークネイビー)

このシルクのニットタイですが、生産者の高齢化やコストの安い海外製品に押され、今となっては国内で作れる所が限られているらしく、生産してくれるところを探すのが大変だったそうです。
国産でできる最後かもしれないニットタイ。仕上がり抜群の貴重なMade in JAPANでどうぞ。



2016年11月28日月曜日

CAL O LINE 1800年代の古いナバホラグの柄をモチーフにしたオリジナル生地のチェスターコート"WOOL CHESTER COAT"

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日はCAL O LINEのネイティブアメリカン柄のチェスターコートをご紹介します。

1800年代の古いナバホラグの柄を元に製作したオリジナルのウールジャガードを表地に。
保温性のあるシンサレートの中綿入り。
裏地はすべりが良く光沢のあるナイロンタフタを中綿のシンサレートを抑えるキルティング仕様


ブランケットを羽織っているような雰囲気で、中綿の保温効果もあって布団を着てる様な暖かさです。笑

2016年11月27日日曜日

CAL O LINE USAAF CADET JACKET

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日はCAL O LINEのアウター、カデットジャケットをご紹介します。



USAFA(空軍士官学校)のヴィンテージカデットジャケットをモチーフにしたウールメルトンのジャケットです。
ディテールはウールリブ、腰ポケットの形状等にそれらのヴィンテージ仕様がみられ、胸のバッチはASAFA→SURF Aと遊び心を。ベルクロ使用でとポケット裏に装備された無地のパッチと入れ替えることが可能です。

分厚いウールメルトンで形もシンプル。どんなスタイルにも対応してくれることでしょう。

2016年11月24日木曜日

アメリカの老舗アンダーウエアメーカーのインデラミルズのロングスリーブサーマルとフルーツオブザルームの6Pソックス

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は店主が気まぐれにたまに仕入れるアメリカ製のお手頃インポートをご紹介します。

懐かしのインデラミルズのコットン100%ハニカム構造のメッシュサーマルが2800円

中途半端な丈がたまらないフルーツのソックスは6足入りで1600円。
どちらも質実剛健なアメリカ製。パッケージも可愛いし、プライスも全然お手頃。
こういったものはいつまでも作り続けて欲しいですね。

2016年11月23日水曜日

ANACHRONORM 明るいデニムの色合いとオレンジ色の飾りステッチが70s'らしいランチコート“DENIM BOA RANCH COAT"

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今日はANACHRONORMから入荷した新作アウターのランチコートをご紹介します。

明るいデニムの色合いとオレンジの飾りステッチが70s'のいい感じのチープな雰囲気を醸し出していますが、8.5oz甘撚りセルヴィッチデニムという当時じゃ有り得ないような甘くざっくり編み立てた高級感のあるデニムにキメの細かいボア。

袖裏にすべりの良いキュプラ混のフランネル、袖口にウール混で編みたてリブ、ポケットの中にもボアフリースを完備して防寒性もバッチリ。

当時の雰囲気を出しつつも、まんまじゃなくしっかり高級感のある感じのバランスがアナクロらしいランチコートになっています。



2016年11月22日火曜日

ANACHRONORM ISLAMD KNIT WORKSに別注したグローブ

本日2件目の更新。
ANACHRONORMの新作グローブ入荷のお知らせです。


ISLAMD KNIT WORKSに別注したグローブが2型。
ここ数年人気のニット×スウェードと太畝コーデュロイ×スウェードの新作。



どちらも手の甲側に柔らかいスウェードを使用、インナーに毛足の短いボアフリースが仕込んであるので着け心地、暖かさが抜群です。
クリスマスプレゼントにも喜んでいただけると思います。

VELVA SHEEN ワイドピッチのボーダーロングスリーブT

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
アメリカ製のカットソーメーカー、Velva Sheen(ベルバシーン)から、
人気のワイドボーダーのロングスリーブTが再入荷したのでお知らせいたします。



通常約4cmピッチ(幅)が最大とされるサーキュラーの編み機を現在アメリカで唯一とされるニッター(工場を有するメーカー)と組んでピッチを特別に調整し、 横編み機でしか作り出せなかったワイドピッチのボーダーを実現しました。

糸染めや編みの製法に手間とコストがかかる為、今日ではヴィンテージ市場でしか目にしなくなった希少価値の高いアメリカ製のワイドピッチボーダーです。
アメリカ製特有の乾いた質感の度詰で頑丈な仕上り、着込むほどに良いが出てきてくれることでしょう。


1932年にオハイオ州シンシナティ発のスポーツウェアブランドとして、SWEATシャツやTシャツを中心に立ち上がった「Velva Sheen」。
カレッジや各種スポーツチーム用のプリント用ボディとしてアメリカ全土に広まり、アメリカ海兵隊のコスチュームボディとして使用されていたほど、品質への信頼があります。
当時の縫製方法(4本針など)、生地、デザインを現代風に復刻させ、アメカジの着こなしには欠かせないアイテムがラインアップされています。
もちろん商品はすべて「Made in the U.S.A.」
昔ながらの製法やディテールをしっかりと受け継ぎ今に伝えています。

2016年11月21日月曜日

WORKERS2016秋冬のジャケット“Moonglow Jacket"

本日2件目の更新はWORKERS2016秋冬のジャケット“Moonglow Jacket"をご紹介します。

生地は秋冬らしい厚手のウールコットンサージとウールリネンサージの2種類。
ウールリネンはセットアップでご用意してます。
ワーカーズのジャケットは毎年微調整を懲り返し、完成度の高さが好評で今季も素晴らしい出来です。




今年のWORKERS、裏付ジャケットは二つボタン。
ボタンの位置がポイントで、真ん中ボタンを一つかけてちょうどみぞ おちのあたり。
下のボタンはかけないほうが裾が綺麗に落ちます。デザインはチェンジポケットあり、胸の箱ポケットはちょっとカーブを付けて。
3パッチやパッチ&フラップ+胸箱といったアメトラ定番デザインとは違う、もう少しクラシカルなデザインに。

素材のウールコットンサージは今回のラインナップの中で一番厚く、硬い。
ガリガリっとした手触り。着こんで徐々に柔らかく成って体に合っていく・・・といった風合い。

ウールリネンサージはタテ糸にウール、ヨコ糸にリネンで綾織して、織りあげた後ワッシャー(洗い)にかけて表面にデコボコした表情を出しています。
Moonglow Trousersが組下。

身頃裏はコットンのシャツ生地、袖裏はすべりの良いキュプラ。 

WORKERSのジャケットは着丈が長すぎず、肘から先がすっきりしたシルエット。
カジュアルでも合わせやすく、かといって細すぎる・カジュアルすぎるとならないよう、バランスを取っています。


WORKERS、今年の裏付きジャケットは二つボタンのMoonglow Jacket。ボタンの位置がポイントで、ちょうどみぞおちの辺り。本来、人間のウェストよりはだいぶ上にしています。ただ、みぞおちあたりも人間の体ではかなりぐるりの寸法が絞られている位置で、体を動かしても寸法変化がしづらい。また、ここのボタンをしめて、そこから下をしめないと、腹の一番太い部分はゆとりが残ります。つまり、上ひとつがけすると、すっきりして見えるけれど体を動かしたときは必要なゆとりが生まれる、という事です。

ウールコットンサージ。太い糸で、でもある程度密度を持って織られています。厚く、重く、硬い。ざらざら、ガリガリとした手触り

ウールリネンサージ、ウールコットンよりは薄く、でも表面には凹凸感があります。これは、生地の段階でワッシャー(洗い)が入っているため。

ラペルの第一ボタンは穴が開いていて、逆側にあるボタンを閉めればちょっとしたマフラー代わりに。

こちらは昨年のMaple Leaf Jacketですが、この日は風が強くとても寒かったです。ラペルのボタンを閉めて防寒性アップ!

胸は玉ぶちポケット。若干カーブさせて、エレガントな雰囲気に。

袖口はあえて開きがあるようにはせず、筒袖に飾りのボタンだけをつけています。袖丈直しに出していただいたときにやりやすいように。

袖裏はキュプラ。同じストライプでも身頃のコットンシャツ生地とは違う素材を。やはりすべりをよくしたいためです。

身頃の裏地はシャツ生地を。現代的なジャケットであればここもキュプラにすると思いますが、やはりWORKERSではあえてコットンブロード(シャツ生地)で、カジュアルさとがっしりした雰囲気を。

内ポケットは、古いブルックスのようにダブルの押さえステッチ。実際、玉ぶち布がよく落ち着くので着ていて袋布があたる感じを抑えてくれます。

裾のゆとり部分。裏地がつれないようにゆとりを入れています。これは袖口も同じ。WORKERSの作るジャケット、あくまでカジュアルジャケットです。毛芯も使っていませんし、ハンド部分もありません。オールミシン縫いです。それでも、パターンやディテールで「ジャケットらしさ」「ジャケットとしての機能性」を表現できるところではできる限り仕様を盛り込んでいます。すごく見えづらい部分ですが、とても大事。長く着ていると表生地・裏生地の縮率差が出てきます。そんな時もこのゆとりがあれば、ショックアブぞーバーの役割をしてくれます。

パターンだけでもわかるのですが、仕様書にもこんな風に指示しています。

腰は右身頃側にチェンジポケットあり。わかりづらいですが身頃は3面構成。

これもジャケットならば当たり前の仕様。前端のステッチを行くときに、返り線より上はラペル側(見返し側)が縫い目の表目。そこから下は身頃側が縫い目の表目になるように、一回ステッチを切っています。
本格的なテーラードジャケットであれば当たり前の仕様です。でも、カジュアルジャケットだとついつい省略されていたりする仕様なのです。

表目が綺麗、裏目が汚いという、見た目だけの問題もありますが、それ以上に前端がはねる(外方向にカールする)のも防いでくれます。
ステッチは、どんなに上糸・下糸のバランスをとっても若干、下糸側に巻き込むというか、カールするというか。その特性を利用して、ラペルはラペル側から、前端裾に向かっては表から縫うことで、それぞれ布の向く方向を変えています。(うーん、説明が難しい)気になる方は展示会のときに直接聞いてください。

WORKERSでは、Lounge Jacketでも同じように始末しています。カジュアルジャケットだけど、ジャケットとして最低限抑えなければいけない部分は抑える。それが、WORKERSのカジュアルジャケットを特別なものにしてくれている・・・(と信じています)

素材
"Moonglow Jacket, Wool Cotton Serge"
10.5オンス・ウール60%/コットン40% コットンウールサージ
"Moonglow Jacket, Wool Linen Serge"
9.0オンス・ウール60%/リネン40% ウールリネンサージ
裏地:綿100%ブロード(シャツ生地)
袖裏:キュプラ100%
附属 樹脂ボタン・WORKERS織りネーム
縫製 表部分綿糸・地縫い部分スパン
MADE IN JAPAN